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road to Albuquerque

“The staff visited New Mexico”

何処までも続く地平線と360℃見渡す限りの荒野。
視界を遮る物はなにもなく、強烈な太陽、空は雲ひとつない、まさに青空。
ここはニューメキシコ州アルバカーキ。

日本から乗り継ぎを含め16時間以上のロングフライトの後で、目の前に広がる光景に、アメリカではなくどこか別の場所に迷い込んだような錯覚に陥る。
ニューメキシコ州はインディアンとヒスパニック系の移民の割合が最も多い州であり、アルバカーキから車で一時間ほどの場所にある、州都サンタフェに至っては、インディアン文化を伝える建築様式を取り入れた建築物にしなければならない法令がしかれているほどだ。
それを現すのかのように、街の建造物はほとんどといって良いほど土壁によって作られている。

かの「宮澤りえ」もこんな場所だからこそ、あの年齢で写真集を撮る気になったのではないかとふと思ってしまう。
今回の出張はアルバカーキを拠点にしながら、チマヨ、サンタフェを巡る2泊3日の旅である。

 

初日はアルバカーキから車で1時間半ほどのチマヨを尋ねた。
ここではまず、日本でもファンが多く知名度も高い「ORTEGA’S WEAVING SHOP」を尋ねる。

こんな場所にほんとうにあるのか?という田舎道を進んでいくと、ぽつんとお店が見えてくる。
その中には日本でも人気が高い手織りブランケットやベスト、そしてあまり見たことのないアイテムがずらりと並んでいる。
大きめのラグや小物、そして非常に珍しい「Tree of Life」柄のラグ等を購入。
店のスタッフはおばちゃんばかりで非常にフレンドリーなのが印象的だった。



そして次に、オルテガと並んでChimayo Weavingの代表的ブランドである「TROJILLO’S WEAVING SHOP」。

ここでは先代のJOHN R. TROJILLO’S氏が実際に使用していた織機を見せてもらい、その大きさに圧倒され、長年の使用から生まれる経年変化さえもその織機の一部のように感じられた。
まるで、TROJILLO’S氏の魂が宿っているかのような織機だった。
NALU鶴橋店には彼が存命中に製作した”Tree of Life”のブランケットが今も大事に飾られていますので、ご来店時には一度見てみてください。



現オーナーと話をしながら、次回受注会に向けての別注ベストのサンプルをオーダー。
「ORTEGA」「TRUJILLO’S」共に共通している事だが、本当に職人の手により一つ一つ丁寧に織られているという事。
現在のアメリカでは本当に稀有な存在となってしまったものを、実際に自分の目で見れたことはとても貴重な経験だった。

 

次に、サントワリオ・デ・チマヨと呼ばれる小さい教会を訪ねた。
ここは様々な病気に効くといわれる「奇跡の砂」が湧き出る教会で、全米中から人々が訪れる。
アルバカーキから歩いてくる人も居るというから、その影響力は測り知れない。
礼拝堂に隣接する小さな建物の中には、この砂により病気が治った人々の写真・松葉杖などが多く飾られている。
その奥には、小さな祠がありそこに床穴が設けられ、そこから砂が湧き出ている。
ご多分に漏れず、私達もお参りし砂を持ち帰った。



そして車を飛ばし、一路ニューメキシコの州都サンタフェに向かう。
車中のBGMは今回同行していないオーナーがセレクトした70年代ヒットソング集。半ば強引に持たされたものだ。SHOGUN、水谷豊、Sexual Violet No.1 etc….

 

サンタフェで最初に向かったのは、かの中村ヒロキ氏も訪れた「SHIP ROCK」。
ペリー・ショーティーを筆頭に名立たるアーティストの作品に加え、ヴィンテージジュエリーも豊富に揃うショップで、一際目を惹かれるのは100年以上前のものも含むVintage Navajo Ragだ。





雑然と置かれたラグの値段を見ると一枚数百万円はざらで、もちろん購入できるわけはなく、ただただお店のかっこよさと予算のなさに涙をのみながら、ここでは数点のジュエリーを購入した。

この後、全米でサンタフェにしかない「GEORGIA O’KEEFFE MUSEUM」を初め、この土地ならではのミュージアムを幾つか訪ね、ジュエリー等を購入し、この日はアルバカーキへ戻った。



二日目はこの旅最大の目的である、ヴィンテージジュエリーの買い付けだ。
午前10時にWENDY’S (あのファミレスの)の駐車場でディーラーとの待ち合わせ。
なぜ、WENDY’Sなのかと疑問に思ったが、指示されれば「NO」といえない我ら日本人。
きっちり10時に駐車場に着くが、30分待っても現れず「これは噛まされたか・・・」と思った瞬間、超大型キャンピングカーから手を振るディーラーを発見。
まさかの移動式住居。そして、まさかのファミレスの駐車場で交渉開始。

50箱以上のジュエリーボックスから、目移りするほどの数々のヴィンテージジュエリーが目の前に並べられ、Fred Harvey Eraのジュエリー中心に一つ一つクオリティーを確かめながら、交渉を進めていく。
2時間弱の交渉の結果、10数点の素晴らしいジュエリーをピックアップし、再び戻って来ることを約束し、次のディーラーへと向かう。

アルバカーキには様々なジュエリーショップが点在し、そのどれもが、質・量共に日本とは比べ物にならないほどのアイテムが並べられている。
その後も幾つかのディーラーからジュエリーを買い付け、二日間のニューメキシコの旅は、あっという間に終わりを迎えた。



翌朝は3時に起床、ホテルをチェックアウトし、空港に向かう。
これで終わりたい所ですが、今回の出張はまだこれが前半・・・次なる目的地はポートランド。
また、この話は次の機会に。

 

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text: hisashi takagi
special thanks: JEYOKA
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今回の出張で買い付けてきたジュエリーはこちらからお買い求めいただけます。
全て一点ものとなりますので、お早めに!